その倦怠感、もしかして夏季うつ?原因・セルフチェックリスト・治し方
その倦怠感、本当に夏バテ?
もしや、”夏季うつ”かも?
ー原因・治し方を解説ー
夏季うつとは?――夏バテとの違い
6~9月にかけて気温と湿度が急上昇する時期に
気分の落ち込みや強い倦怠感が続く状態を夏季うつ(季節性情動障害・夏型)と呼びます。
食欲低下や体重減少を伴いやすいのが冬型と違う点。
また「だるい」「眠れない」という共通項から夏バテと混同されがちですが、
①気分の低下が2週間以上続く
②楽しめていた趣味が面倒になる
③朝より夕方に症状が重くなる
──この3つが重なれば夏季うつを疑いましょう。
放置すると秋以降も引きずるケースがあるため、早めの対策が鍵になります。
もう少し詳しく夏季うつと、夏バテの違いについて
知りたい方は、最下部の表を参照ください
日照と体温がカギ――原因とメカニズム
日照不足とメラトニン乱れ
室内で冷房に頼る時間が長いと光刺激が足りず
睡眠ホルモン「メラトニン」が夜に分泌されにくくなります。
深部体温の高止まり
熱帯夜で体温が下がらず、自律神経が乱れてしまいます。
脳の疲労回復が間に合わないまま翌日を迎えることとなり
疲れが翌日以降も持ち越されてしまいます。
ビタミン・ミネラル不足
冷たい麺類やジュース中心の食事は
セロトニン合成に必須のビタミンB群・鉄・亜鉛が不足しやすいです。
セルフチェックリスト
下の10項目のうち3項目以上当てはまれば夏季うつの可能性大。
- 2週間以上、気分が晴れない
- 食欲が落ちて体重が減った
- 夜なかなか寝つけない
- 朝起きても疲れが抜けない
- 夕方になるとイライラ・不安が強まる
- 好きだった趣味に興味がわかない
- 冷房の効いた部屋から出たくない
- 人と話すのが面倒
- 理由なく焦る
- 冷たい炭水化物や甘い飲料ばかり欲しくなる
今日からできる7つの治療法
- 朝に5分間、日光を浴びる … カーテン越しでもOK。体内時計がととのいます!
- 室温は26~28℃、湿度50~60% … 冷やし過ぎは自律神経を乱すことに...
- 深部体温を下げる … 就寝90分前に38℃のシャワーを浴び、最後に冷水を30秒ほど浴びると寝つきが良くなります!
- タンパク質+ビタミンB群を意識 … 肉、魚、玉子やウナギ、ニンニクなどがおすすめ!
- 15分の軽い有酸素運動 … セロトニン分泌を促してくれます
- 就寝1時間前のルーティン固定 … 読書・ストレッチを習慣にすると、それを始めると自然に眠気を呼ぶスイッチになってくれます
- 週1回“完全デジタルオフ”デー … 交感神経をクールダウンし回復を早める
予防&再発防止のコツ
- 日頃から、軽い運動を習慣にさせましょう
- 睡眠や心のアップダウンの記録をとりましょう
- 食事や栄養摂取の記録をとりましょう
- 相談窓口を予め確認しておきましょう
まとめ
夏季うつは「食事、睡眠、運動」の3つで防げる!
――2週間以上の気分低下や興味喪失があれば夏季うつを疑いましょう。
朝の光浴び、適切な室温と湿度、バランスの良い食事と軽い運動で改善が期待できます。
セルフチェック3項目以上で対策、5項目以上で専門機関へ。
今すぐライフスタイルを整えて、夏を快適に乗り切りましょう!
夏季うつと夏バテの違い
