「なんでこうしてくれないの?」
と相手に対してそう感じたこと
私たちは一度くらいは体験したことがありますよね。
「相手のためを思って言っているのに
わかってもらえない」
「こうしたほうが良いのに
やってくれない」
相手のことを思って言った、してあげたのに
という思いがあると、
それを受け入れてもらえない時には
とても大きなストレスになりますね。
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このような事例があります。
Bさんは、
もうすぐ80歳になるご両親の終活(最期を迎える準備)を手伝うべく
家にある物をどんどん処分するよう、伝えていました。
過去は家族5人で暮らした2階建てのおうちも
今は高齢の両親二人で暮らしている。
二人しか住んでいないのに
家の中は、物で溢れかえっている。
ゴミばかり。
こんなに物がたくさんあっては
両親も、日々の掃除なども大変なのではないか。
二人で暮らせるくらいの賃貸マンションなどで暮らすほうが良いのではないか。
もしも両親が亡くなった後に
家を片付けるのは大変な作業だ。
生きているうちに、早くなんとかしてほしい。
これが、Bさんの思いでした。
Bさんは、両親のことを思って
一戸建てから、賃貸マンションへ引っ越すよう提案し
良さそうな物件までピックアップして持って行きました。
しかしながらご両親は、
その提案を聞き入れてくれなかった...
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どうしたものかと
Fineにご相談にお越しいただきました。
まずはBさんの思いをご一緒にまとめていきました。
色々ある思いの中でも
後で片付けるのは自分だ、という思いが最も強く
そして「ゴミ」の定義が両親とずれているのではないか
ということにBさんは気づきました。
カウンセリングの後
ご両親と再度話し合いをしたところ
Bさんのご両親は、Bさんたち兄弟の幼い頃の思い出の品などをきっちり全て残していたのですが
それを、Bさんは不要なもの、すなわちゴミであると感じていて
Bさんとしては「捨てればいい」と思っていたのですが
ご両親としては「捨てたくない大切な思い出の品」だったのです。
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人は感情が強くなると
自分の感情しか見えなくなります。
相手にも気持ちや考えがあること
そして
言葉一つ取ってみても
人それぞれ定義が違っていること
それを忘れずに
もしもぶつかりそうになった時には
思い出してみてください。
意外と小さなことで
誰かとすれ違っているかも知れませんよ。
誰かのためにしたのに、
結局は相手のためにはならない提案をしていることもあるのかも知れません。
※Bさんの事例については
Bさんに了承をいただいた上で
内容を一部変更して掲載しております